2007.9 二科展見学ツアー
それは、一人の寝坊者が出ての幕開けだった。
待ち合わせの時間、4時50分を過ぎてもいっこうに現れる気配がない、携帯に電話をしたところ、「えっ、今何時ですか。寝てました」とのこと、本人がびっくりしたのはいうまでもないが、待っている私たちもびっくりしました。
朝一の新幹線に間に合わないと、すべてのスケジュールが、1時間ずれてしまう。
「ああこれは大変!」・・・・・・。半ばあきらめていたところにすごい勢いの車がこっちへ向かって来るではありませんか。
電話をしてから、10分。来た!今なら間に合う!気持ちを切り替えスタート!
てな訳で始まった。見学ツアー、波乱の予感大ありのスタートでした。
無事、新幹線に間に合った一行は、一安心。ゆっくり新幹線でくつろぎ、東京までもうちょっと。待ち合わせの、元タクミ印刷のスタッフ(東京在住)の携帯にメールをしたところ、待ち合わせの時間を1時間待ちがえたみたいで「もうすぐ六本木に着く」とのこと。「えっ!」思わず全員大爆笑!。もし、もしも、私たちが1時間遅れることになったら、彼女は、2時間待つことになったはず。タクミ印刷のスタッフの「おっちょこちょいぶり」が、うかがえる朝からの2連発でした。

新美術館はどこ?

9時20分頃、上野着。一行は予定通り地下鉄日比谷線に乗り換え六本木へ向かった。
六本木へ着き地上に出た瞬間。「ここはどこだ?」「現在地はどこだ?」右を見ても左を見てもぜんぜん分かりません。私は(筆者)20年前まで、東京に12年間くらしていましたので、東京へ行けばどうにかなると思って地図をしっかり見ていませんでした。・・・私が甘かった。実は東京に居た時も、六本木は数えるぐらいしか来ていませんでした。知らないのも当然である。ここ数年の間、随分変わったし、・・・・・と言い訳をいいながらも東京を知らないスタッフに案内されながら新国立美術館に何とかたどり着きました。

関心と感動の連続

1時間前に着いていた元スタッフとも合流し、そして東京でデザインの仕事をしていたときの先生とも合流し二科展の見学が始まりました。
昨年まで上野の美術館でやっていた二科展、その時は、スムーズに入った覚えがあるのに今回新しく出来た美術館ということもあって、随分と並んでいました。
二科展は、絵画・彫刻・写真・デザインの作品が全国から応募され入選された作品が展示されています。ものすごい数が展示されています。
全部見るとなると1日かかるかもしれません。
私たちの目当てであるグラフィックデザイン・ポスターをメインに見学スタート。

ゆったりとしたスペースで柔らかい照明。とても見やすく心地よいスペースでした。今年のポスターは、自由テーマとジャパンブランド。
会場にはやたらと「たくみ」・「匠」が反乱していました。「タクミは私です。」と胸の中でつぶやきながら作品と対決していました。(私の名前は巧ですが・・・・)
スタッフの感想を紹介すると、まず会場の大きさに圧倒されました。
一つ一つに感動て見ていたら、感動仕切れないほどの点数に感動しました。
テーマ1つに対し、いろいろのアイデアと表現があるのに関心しました。
一つ一つ丁寧に見ていたら、途中でへたへたに疲れてしまいました。作品を見るのは、すごい集中力がいります。
年に1度もしくは、数回このような展示会を見て、自分自身の感覚を整理したい。
シンプルで優れた作品の前では、時間を忘れて見入ってしまいました。
作品集でみるより、実物大で見るのとはぜんぜん迫力が違う。
等々いろいろの感想がありました。
ここで感じたこと、いろいろの作品からパワーをもらいすごい充電になったと思います。

休憩を取りながらのデザイン談義

1時間半ぐらい見たところで休憩タイム。
デザインの先生とのお茶タイム。自己紹介の後、作品についての感想から、今現在のデザインの仕事についてや昔のデザインから今のデザインについて、地方のデザインから都会のデザインについて、短い時間でしたが、普段聞けないいろいろのことを聞けて、ここでも感動したとのこと。休憩だったが、ミニ講演会を聴いたという感じだったかもしれない。


東京は暑い!

休憩をしてから、まだ心残りな部分を30分で見ることにして、再度会場へ。絵画を見ることがなかったので、絵画部門に行って見たらデザインにはないおもしろみ味を発見、「絵画を見るのもおもしろいかも・・・・」と思ってるうちにおなかが減りだし集中力も切れたので、名残惜しいが、新美術館を後にしました。
美術館を出た瞬間。「暑・暑い!」岩手より5度は完璧に違う。
日の当たる所をなるべく避けながら、つぎの目的地へ向かいました。そこで、昼食。

ミッドタウン

ミッドタウンてなんだ?
よく分からないが、新美術館の近くに最近できたものらしい。東京に居る元スッタッフの案内で歩いていきました。まずは、おなかに何か入れなくては、朝早く、コンビニのおにぎり、1ッコか2コしか食べていないもので、ミッドタウンの施設やデザインのことは後回しです。やっと見つけた、お食事処は、岩手から来た私たちにとっては、ちょっとおしゃれなところでした。
どこでどう注文していいのか分からず、とまどっていたところ若いスタッフは、自分の好みの食べ物を注文し、席に着きました。それを見てそっくりそのまま注文し食事にありつけました。(私は、立ち食いそばでもよかったかな・・・・。)

自然なら負けない

おなかも落ち着いたところで、ミッドタウンの施設を見学。

その中に、人工的に作られた癒しの空間とでもいえる公園がありました。緑の木々があり、その中に小さな滝・小川があるとてもいい雰囲気の空間でしたが、数時間前まで本物の自然の中にいた私たちにとっては、「よーく出来ているねぇ」の後にどうでもいいけど「暑い」の連発やはり都会の真ん中と言う感じでした。心の中でここだけは、自然なら勝っていると誰しも思ったに違いない。

東京は毎日お祭りみたい。

ミッドタウンを一通り見学した一行は、せっかくだから六本木に近い表参道に足を伸ばすことに決め(思いつきで決まった。後で、このことが災いする事も知らず・・・・)期待に胸ふくらませ、表参道に向かいました。

表参道に降り立ち、あたりを見渡すと街路樹が立ち並びさわやかな印象を受けました・・・・が、しかし原宿に向かって歩き出したら、人、人、人で暑いやら歩きにくいやらで、たいへん。それでも竹下通りを目指し、ひたすら歩き続けていたら。ふと、気が付くと原宿の駅が目の前にあり、竹下通りは?「あれっ、通り過ぎちゃった」東京暮らしの元スタッフの案内もここに来て当てにならないことが発覚!
では、20年前の私の記憶で案内しましょう・・・と思いみんなの顔を見たら、疲れきった顔になっていて、「もう表参道・原宿はいいです」とのこと。せっかくいいところを見せたかったのに残念。
一行は次の目的地に向かうため、JR原宿駅で切符を買い改札を抜けた瞬間から、前に進もうと思ってもなかなか進まない人、人、人の行列。まるで初詣のお参り状態でした。う〜・・・恐るべし東京!毎日がお祭りみたいだ。
つづく

スケジュールが押せ押せ

やっと新宿に着き、本屋さんを捜すことになる。
東京の元スタッフは、「今度は大丈夫という顔」で案内が始まりましたが顔を見て不安を感じたのは私だけだろうか。・・・・と思っている間に着きました。
すごーく広い本屋さんです。ここにはなんでもありそうです。
さて、ここでとれる時間は、・・・・時計を見ると30分ぐらいしかとれない!
「しまった」今さらながら、飛び入りの原宿まわりが余計だったことに気が付いても後の祭り。
30分後に集合をかけ、それぞれ目当ての本を探しに散ったが、30分と言う時間はあまりに短い。探している間にもう20分が過ぎました。いつも本屋では1時間から2時間は時間をとりじっくり見ているのに・・・・・仕方がない明日の朝、もう1度来ようと思い。店員さんに、あすの朝何時から開店しますかと尋ねました。
すると店員さんは、「午前11時から開店いたします」と一言。
えッ!「11時ですか」と思わず一言・・・・・。
出来れば、9時から開店してほしかった。せめて10時に開店すれば寄ろうかと思ったのだが、明日のスケジュールがあるのでこの時点で、断念。
「11時って、朝ではなく昼だよな、田舎じゃあ5時から草刈りしているぜ」と思いながらみんなと本屋を後にしました。

早足は三文の得?

本屋でさらに15分延長したため、つぎのスケジュールがたいへん。
「まあ後は飲み会だし・・・なるようにしかならない」と思いながらも早足になる一行でした。
荷物をホテルに置き、さー飲み会会場へ急げ、急げ・・・・。
私がどんどん急いで歩いていって、ふと後ろを振り向くと、2人の女性スタッフが遙か向こうで、「待ってくださ〜い。」と叫んでいるではありませんか。
東京へ来ると早足になってしまう。というか。急いでいたのは、集合時間に遅れていたからではなく、みんなに見せたいものがあったからなんです。
二科展の作品の次に見たかったもの、それは、東京の街並みが、夕焼けから夜景に徐々に変化するグラデーションのすばらしい光景です。
昨年、来たときに友達に案内され見たときの感動が忘れられなくて、東京へ来たら絶対見る、みんなにも見せたいと思っていたものなのです。
太陽が西に沈みそうだ。・・・・・急げ〜〜。
何とか会場に着きました。15分ぐらい遅れたかな。
すでに、東京の友達たちは、来ていて待たせてしまいました。申し訳ありませんでした。
さあ、飲むぞ!

田舎の居酒屋と化したおしゃれな和風ダイニング&バー

自己紹介をはじめるやいなや、デザインやパソコンのマックの話などに花が咲き、一気に盛り上がりをみせてしまった。
私は何かを忘れているような気がして、ふと外の方を見るともうすでに日は落ち、夜景になっているではありませんか。
「しまった」見過ごしてしまった。・・・・・・・・・。あれほどあれほど。急ぎ足で来たのに残念です。
今回、見過ごした訳としては、窓際の予約席がとれなっかたのが一つの原因でもあります。予約をとるのが2週間前では、やっぱり遅かったみたいです。
残念がっているのは私だけで、他の人たちは、大いに盛り上がっていました。

予約して頼んだものが次ぎ次ぎにくる中、ビールを頼みヒートアップはとどまる所を知らず声は大きくなるし、この一郭だけはただの居酒屋って感じ・・・・。
美しい夜景を見ながら、上品にお酒を飲みデザイン談義に花を咲かせ、ロマンチックな夜を・・・・と想像していたが「ただの飲み会!?」。
どこへ行っても同じみたいです。あっという間にラストオーダー閉店の時間になりました。

一日の終わりに

あっという間に11時が過ぎ、お別れの時間となりました。
非常に盛り上がったけど、想像していたのとは随分違ったような気がする。やり残したことがいっぱいあるような気がして・・・・・「まあいいか」来年ということにしましょう。
帰りの駅に向かいましたが東京の仲間の一人がかなり酔いが回っていてうちにちゃんと着くか心配な状態でした・・・・・・心配は的中!会社へ帰ってから、本人のブログを見たら、大変な事になっていました。本人の承諾を得ましたらブログのアドレスを紹介するかもしれません。
という訳で、今夜泊まるホテルへ何とかたどり着いた一行。が、しかしやけにお腹が空いている。話に夢中になり、食べていなかったから???。
いや、食べ物は出てきたが、田舎の感覚からみると量が少ない。センスある器はすばらしいが、なにせ量が少ない。やはり私たちは、居酒屋向きなのかもしれない。
と思っている間に私は夢の中でした。

都会的な朝食

日曜日の東京はスタートが遅い。朝早く行動をしたいが、大概のお店は10時からなのでこれにあわせるように遅く起きました。5時に起きて草刈りをすることもないのでゆっくり起きました。
特に朝食の予定を立てていなかったので行き当たりばったりでお店を見つけようと思い、ホテルを後にした一行は店を探すがなかなか見つかりません。
「しまった」食べ物屋さんも朝早くやっていなかった。
立ち食いそばか、喫茶店のモーニングセットしか見あたらない。・・・・
女性軍の意見により、喫茶店に決まり・・・・・・。私一人なら立ち食いそばに決めるところだが、たまにはモーニングコーヒーも悪くないかも。
モーニングコーヒーとパンの組み合わせで朝食を迎えるのは何年ぶりだろうか。
やっぱりお腹は、満足いかなかったが雰囲気が都会的で、あこがれのスタイルが体験できたことで一行は満足するのであった。
さあ、いよいよ2日目がスタート。

銀ぶら?

銀座に着いたのは、10時を過ぎたあたりだと思いますが地下鉄の出口をでたらもう人で一杯でした。たいがいの店は10時にオープンしますから、それにあわせて都会も動き出すと言う感じです。
さあ銀座です。六本木は、わけが分かりませんでしたが銀座はお任せください。東京に居たとき週に1度は来ていましたので、どこに何があるかだいたい分かります。
まずはじめに、みんな行きたいと思っていた「アップルストア」にゴー。
最新のマックが、ずらり並ぶ店内、見るだけでなく実際にさわれ実演がでいる機種が揃っているため、それぞれ思うように動かして見ました。いつの間にか仕事モードになっていたかもしれません。「やっぱり新しいのは、いいねえ」できることなら帰りに買って行きたい。・・・・・とみんな思ったにちがいない。
一杯仕事をして、お金が貯まったら買うことにし、よだれを押さえながらアップルストアーを後する一行でした。
今日は3時頃に、新幹線に乗る予定。相変わらず欲張りな一行は、東京にいる間いろいろのところに行こうと先を急ぎました。が、しかし予定していた画廊が入り口まで行き、今日は休館ということを知るお粗末な予定(計画)です。
がっかりしている暇はありません。では、すぐに予定を変更し、私がよく行っていた画材屋に行くことに即決。
銀座なら、お任せください。みんなの満足するところは心得ています。今来た道をまた逆戻り。これぞ「銀ぶら」。

見ているだけで楽しい東京

画材屋さんに行く前にもう一カ所、見学したところを忘れていました。
ここも私が東京にいたころよく行っていた所ですが、某有名宝石屋さんの最上階でよくいろいろの催し物が行われていました。
20年前と変わらず、やっぱり行われていました。行われていたのは、ピーターラビットの催し物。映画のPRのための展示会なのか、作者の紹介から原画がいっぱい展示されていました。普段見ることができないので自然に足がゆっくりになり、じっくり見てしまう一行。予定はあるが、好きなことには没頭してしまう習性は、直せないみたいです。会場を後にする前に、せっかくだから「宝石も見て行こう」と誘ったところ、自分たちの格好を気にして(リュックを背負いTシャツにGパン)遠慮しました。私たち以外は、どう見ても「セレブ」という感じで、私たちは「場違い」という感じがしたからだと思います。私だけならかまわず、見学するところですがみんなにあわせ今回はやめました。東京にいたころ、友達が「私と一緒に歩くのは恥ずかしくていやだ」といっていたことを思い出しました。むかし、興味があれば、かまわずどんな所へも行く、デザインの資料集めとしてただの物は、どんどん貰ってあるく等々・・・・一緒に歩くときは、恥ずかしいので他人のふりをしていたと思います。むかしの事ですが・・・・・。今も変わらない・・・・?。
さて、画材屋に着いた一行ですが、いつものように時間はおせおせです。
ここの時間を30分と決め、それぞれ見たいところに散ったのですが、30分後なかなか集まらず、仕方がないので30分延長しました。それはそうでしょう地下1階から9階までそして新しく別館が2カ所もできていたので、時間がいくらあっても足りないはずです。つぎを飛ばしてもここは見たい、買いたい物がいっぱいありました。
こんな画材やさんは、地元にはありません。できる予定もありません。東京だからあるという感じです。

くつろぎタイム

朝から飛ばしていろいろ見ましたが、さすがにお腹が空きました。
次は(最後)、秋葉原によりいろいろ物色しようと思っていますので、銀座で腹ごしらえ。銀座では、迷うことなく地下街のお食事処に行きました。私たちの予算に合う店は地下街しかないなと考えたからです。
すると私たちにぴったりのお店があるではありませんか。造りが田舎風で、それぞれ個室になっている。人目を気にせず、ゆっくり食べられる感じです。
個室に案内された一行は、やっと落ち着くスペースにたどり着いたという感じで足を伸ばし、好きな物を注文しゆっくりくつろぎました。
私は、ここでちょっと昼寝をしたいという感じでしたが、そうも言ってられません。ここで、若いスタッフとの年の差を感じたと思ったら・・・・・みんなそう思ったみたいです。「東京は疲れる」歩かなければいけない。階段の上がり下りはあるし・・・・・田舎の人は、足が丈夫だというのは嘘だと思います。私たちは、普段、移動に車を利用し、歩くことが少ない。この2日間で1週間分ぐらい歩いたような気がします。
都会の人は、歩くのも速いし、あわせて歩くのは大変です。

秋葉原散策

腹ごしらえも済み、最後の目的地秋葉原を目指して出発。
秋葉原では、仕事に使う素材集などいろいろな物を買おうと期待をして乗り込みました。秋葉原について駅を出たところで、かわいい女の子たちと写真を撮っている男性陣がいっぱいいました。これが、有名な「メイドさんたちですね」。
と、じっくり見ている暇はなく、目的のお店を目指し立ち去る一行。
ここを曲がり、まっすぐ行くと正面に「マック館が・・・・・・・・・・・ない。」
「あれ、間違えたかな?」たしかこの辺に・・・・・・。
何度も探したが見つかりません。去年はあったのに1年たつとぜんぜん変わってしまう。さすがは東京です。
と思っていたら、場所が移転していました。その移転先へ行ってみたところ改装のため、在庫処分ということです。「オッ!ラッキー、安く買えるかも」と思い、館内を見渡すとほとんどの物は、売り切れという感じです。それでもあきらめず、時間の許す限り探し回りました。結果、カット集のCDを2枚ほど手に入れたに過ぎませんでした。
改めて、情報をしっかりつかみ計画を立ててから行動しなければならないことを思い知る一行でした。
秋葉原を最後に、「二科展見学ツアー」もおしまいです。記念に秋葉原で記念撮影。
「カシャッ!」・・・・・・。
結果的に私たちの風貌は、ここ秋葉原にマッチしていたという感じです。
3時頃、新幹線に乗り無事帰る事ができました。
かなりの珍道中でしたが、スタッフ一同「また、行きたい」とのこと、今回の失敗を糧にさらなる企画を立てて実行したいと思います。
おしまい。